精神的に何か問題を抱えている時に病院にかかるのは、症状が軽いと少し敷居が高く感じてしまいますよね。また症状的に、病院に行くほどでもないと感じている人も多いと思います。
そんなときに個人的におすすめなのが『セントジョーンズワート』というハーブで、主に海外では非常に人気があります。
和名では「セイヨウオトギリソウ」といい、不安や緊張といった不眠の原因を取り除いてくれる効能があるのです。
日本ではサプリメントとして販売されていますが、まだまだ知名度としては低いハーブなのかなといった印象です。ドイツなどの海外では医薬品として医師が処方しています。
私は実際にセントジョーンズワートを飲んでいるのですが、前に比べて睡眠の前にアレコレ考えなくなったように思います。
少し精神的に疲れていてなかなか眠れない、気持ちが沈むなどの症状がある…でも病院に行くほどではない。
今回はそんな人にぴったりな、セントジョーンズワートを飲んでの口コミや体験談、そしてセントジョーンズワートについての基礎知識をご紹介します。
飲み合わせや副作用などの注意点についてもお伝えしますので、参考にしてみて下さい。
Contents
セントジョーンズワートの効果はどんなものがある?

セントジョーンズワートは、不眠の症状を引き起こす様々な精神疾患に対して穏やかな効果が期待できます。
そこでセントジョーンズワートの効能を2つ紹介します。
精神疾患に良い効果が期待できる
ドイツでは、3000人以上もの軽度のうつ病患者を対象にした試験をおこないました。
セントジョーンズワートを4週間以上摂取した人のおよそ8割が、症状の改善を感じたという結果が出たのです。
そのためドイツの医師はうつ症状を訴える人に対して、気軽にセントジョーンズワートを処方しています。
また、やる気がなかなか起きないなどの症状が和らぐとのことでアメリカでも人気が高まっています。
それ以外にも、パニック障害にもセントジョーンズワートが効果的だと言われています。
パニック障害は短時間ですが呼吸がうまくできず、手足が痺れたようになったりひどい恐怖や不安感が襲ってくる精神疾患です。
セントジョーンズワートは脳内の、セロトニンという幸せホルモンを増やしてくれる働きがあるとされています。
セロトニンにより不安感を和らげる効能があるので、パニック発作が起こるのを抑制していきます。
セロトニンついて知りたい方はこちらも参考にしてみて下さい。
睡眠に重要な幸せホルモン・セロトニンを増やす食べ物と方法まとめ
情緒が安定して良く眠れる
ちょっとしたことでイライラしやすかったり、神経が興奮しやすい時は自律神経の交感神経が強く優位に立っている状態です。
またネガティヴな思考で落ち込みやすく、やる気がなかなか起きないという時は副交感神経が優位に立っている状態になります。
通常、自律神経は日中活動しているときには交感神経が優位に立ち、夜に寝るときには副交感神経が優位に立つように切り替わる仕組みになっています。
しかし、ストレスなどが原因で自律神経のバランスが崩れると、活動しなくてはならないときに副交感神経が働いたり眠りたいときに交感神経が働いてしまうといった混乱が起こります。
そこでセントジョーンズワートを飲むことで、少しずつ自律神経のバランスが整ってくるとされています。
その結果、夜になると副交感神経が優位になり心身ともにリラックスモードに切り替わるので快適な睡眠を得ることができるのです。
セントジョーンズワートの副作用について

セントジョーンズワートは副作用が少なく安全性の高いハーブだと言われていますが、特に女性は注意が必要な場合があります。
ひとつめは妊娠中の服用により子宮の筋肉を緊張させてしまう副作用があるので、お腹の張りや流産のリスクが高くなります。
またふたつめは、授乳中の女性も母乳にセントジョーンズワートの成分が移行してしまうので、赤ちゃんが眠りがちになったり無気力になったりしてしまうことがあります。
これらに当てはまる女性は、セントジョーンズワートを飲むことはしないで医師に相談するようにしてください。
私自身、副作用はほとんど感じませんが、稀に胃腸の不調が出る場合があります。
そのときには、医師にセントジョーンズワートを飲んだことを報告して相談してください。
セントジョーンズワートは薬との飲み合わせに注意!

それ単体ではほとんど副作用の見られないとされるセントジョーンズワートですが、実は薬との飲み合わせに注意が必要なハーブなのです。
日本ではサプリメントというカテゴリーなのですが、ドイツなどでは医薬品として医師が処方していることは冒頭でもお伝えしましたが、確かに薬との飲み合わせなどを考えると、医薬品として取り扱った方が安全なような気もしますよね。
しかも、セントジョーンズワートと飲み合わせが悪い薬は非常にたくさんあるのです。
- 気管支拡張薬
- 抗てんかん薬
- 抗凝固剤
- 強心剤
- 抗不整脈薬
- 免疫抑制剤
- 抗HIV薬
- 経口避妊薬
- 抗うつ薬
- 偏頭痛薬
などが代表的なもので、薬の効果を弱めたりなくしてしまったりすることが海外では言われています。
また、セントジョーンズワートを慌ててやめた際に、薬の効果が一時的に反動で強く出てしまう恐れがあります。
必ず病院にかかる際には、問診票にセントジョーンズワートを飲んでいることを書き込んだり医師に報告するようにしてください。
セントジョーンズワートの効果的な飲み方とは?

セントジョーンズワートは、サプリメントの中では決して安いほうではありません。
そのため、少しでも効果的な飲み方をしていきたいものですよね。
そこで効率的にセントジョーンズワートを取り入れる方法について、海外で言われている2つのポイントにわけて説明していきます。
飲むタイミング
セントジョーンズワートは1日に3粒飲むとしたら、一気に全量飲むよりも朝昼晩と3回に分けて飲むのが効果的とされています。
これは血中のセントジョーンズワートの成分を均等にしておくためで、分けて飲むことでずっとセロトニンを増やす効果が持続するという特徴があるようです。
どのくらいで効果が出る?
セントジョーンズワートはハーブであり日本では薬とはされていません。
海外では効果を感じるまでには時間がかかり、多くの場合4〜8週間ほど飲み続ける必要があるとされています。
ドイツでの実験でも、うつ症状の軽減が見られた患者のほとんどがセントジョーンズワートを飲み始めて4週間で効果を実感してきています。
少し時間はかかりますが、根気よく毎日飲み続けることが大切ということですね。
セントジョーンズワートの口コミ

セントジョーンズワートを飲む前に調べておきたいのが、やはり飲んだ人たちの口コミですよね。
飲んだ時の感じ方は人それぞれ違いがあるのですが、みなさんはどんな風に感じたのでしょうか。
そこでセントジョーンズワートのネガティヴな口コミとポジティブな口コミそれぞれをご紹介したいと思います。
ネガティヴな口コミ
「仕事で強いストレスがあり、不安や緊張感からなかなか眠れない日が多くなりました。
そこで注目されていたセントジョーンズワートを飲んでみたのですが、やはり不安や緊張のもとを何とかしないとダメでした。
気休め程度にはなったのかなと思いますが、今思えば飲んでみたのが2週間ほどだったので、もう少し飲みながら様子を見てみたらよかったなと思いました」
「どうしても毎日やる気が出なくて、でも病院に行くほどでもなかったのでセントジョーンズワートを購入したのですが…。
飲んだら胃腸の具合が悪くなって、吐き気がしてきてしまいました。
薬を飲んで事なきを得ましたが、海外では医薬品扱いみたいですし副作用だったのかなと思っています。
ほとんど副作用がないと聞いていたので、ハズレくじを引いたのかもしれませんが…あれから、なかなか飲む気力が湧かなくなってしまいました」
ポジティブな口コミ
「あれほど悩んでいた情緒不安定…特に生理前になると症状が酷く、イライラが止まらなかったのですがセントジョーンズワートを飲み始めてからはイライラしなくなりました。
すぐに怒りのスイッチが入るところをスッと流せたり、他人の言動がどうでもよく感じたり、とても自分にはセントジョーンズワートが合っていたのかなと思います。
これからも生理前にイライラしないためにも、飲み続けていこうと思っています」
「不安や緊張が強くて、一時期パニック発作に悩んでいた時がありました。
でもどうしても病院に行くのは敷居が高くて…そんなときに出逢ったのが、セントジョーンズワートというハーブでした。
飲み始めて1ヶ月が過ぎたあたりから効果を感じ始めて、不安感が軽くなったように思います。
そのおかげかパニック発作がおこらなくなってきて、今は少しずつ電車に乗ったり人の多い場所に行けるように訓練しています」
セントジョーンズワートを実際に飲んだ体験談

セントジョーンズワートを実際に飲んでみて私が感じたことは、リラックスできている時間が増えたなと思ったことです。
そのため、睡眠時の緊張感が解けてきて入眠しやすくなることが増えました。
以前は、なかなか眠れなくてイライラしていたのですが、セントジョーンズワートを飲んでからは逆に開き直れるようになったのです。
「別に眠れなかったら仕方ないや」と楽に考えることで肩の力が抜けて気がついたら眠っていたということもありました。
幸せホルモンのセロトニンの量をセントジョーンズワートで増やすことで、日常の些細なことにも喜びを感じることも増えて、人間らしくなったかなと思っています。
口コミにも合ったように、私もイライラすることが少なくなったのでとても表情が穏やかになったと言われたことがあります。
少なくとも私にとってセントジョーンズワートは、相性の良いハーブだったようです。
まとめ

医薬品ではないけれど海外では抗うつ作用などといった精神疾患に良いと話題のセントジョーンズワートについてお話ししてきました。
薬との飲み合わせといい、そのちょっと特殊な存在から副作用が強く出るなどといった誤解を生んでいるのですが、実際はきちんと適性を判断して飲めば安全性の高いハーブだと個人的には感じています。
ドイツやアメリカなどでもきちんと試験がされてきていますし、実際に飲んでみて良かったという口コミも多かったです。
私自身の体験談もご紹介しましたが、やはり数あるサプリメントの中でも、飲んでよかったなと思えるものです。
ぜひ悩んでいる人は一度手にとって、飲んでみてくださいね。