眠り病・ナルコレプシーとはどんな病気?症状や治療法を大公開!

ナルコレプシーとは 眠り病 症状 治療法
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昼間に堪え難い睡魔が襲ってきたり、何かの感情の揺れ動きによって体の力が抜けたりするような症状はありませんか?

これらの症状が当てはまる場合は、ナルコレプシーの可能性が否定できません。

主に10代で発病することが多い疾患ではありますが、稀な頻度で大人にも現れることがあります。

そこで今回はそんなナルコレプシーの原因や症状、チェックリストや何科で診てもらえば良いのか、そして使う薬などについて詳しく説明していきます。

 

ナルコレプシーの原因とは?

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実は世界中を見ても、ナルコレプシーの患者が一番多いのは日本なのです。

だいたい1000~3000人に1人の頻度が世界的に言われている発症率なのですが、日本人に限っては600人に1人とかなり多いのです。

そこでやはり気になるのは、どんなことが原因となっているのかということです。

 

実はナルコレプシーのはっきりした原因というのは、現代医学ではまだ解明されていないのが現状なのです。

しかし、研究結果などから少しずつ明らかになってきている部分はあります。

そんなことから主に考えられる3つの原因を順番に見ていきましょう。

 

 遺伝や体質が関係している

食欲を抑える作用のあるオレキシンという物質があるのですが、ナルコレプシーの患者の9割がこのオレキシンが足りていない状態なのです。

オレキシンは食欲を抑える他に脳を覚醒させる作用もあるので、これが不足することで常に起きていられなくなってしまうということなのです。

しかし、残念ながら今現在の研究ではオレキシンがなぜ不足してしまうのかという根本的なことはわかっていないのです。

また、遺伝子が同じ型の一卵性の双子の場合は2人ともナルコレプシーになる確率はおよそ3割と言われています。

そのため遺伝的な体質と合わさって、産まれてから受ける刺激や生活習慣などが合わさって発病するのではないかと考えられています。

 

 ストレスの影響

ナルコレプシーの後天的な原因としては、精神的なストレスを受け続けたことにより発病する例も多く見られています。

症例のひとつとしては日常的に強いストレスを受けていて、さらに睡眠不足が続いてしまったことで40代以降になってからナルコレプシーを発症してしまった男性もいるのです。

ナルコレプシーも睡眠障害のひとつですから、やはり精神的ストレスとは切っても切り離せない関係性があるのでしょう。

 

 生活習慣の乱れ

この原因も、ストレスと深く結びつく後天的なものとなります。

すこやかな心身を維持するためには、やはり普段からの生活習慣をしっかり整えておくことは必要になります。

生活習慣の乱れからそれがストレスになり、ナルコレプシーを発症するリスクを上げてしまうこともあるのです。

入眠や睡眠時間がバラバラで、食生活も不規則で不摂生の人は通常よりもストレスを多く受けやすい傾向にあります。

 

ナルコレプシーの症状とは?

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睡眠障害というと、ほとんどの人が眠れないという症状を思い浮かべると思います。

しかし、ナルコレプシーの場合は逆で起きていることが難しい」睡眠障害なのです。

そのため、居眠りばかりして怠けている人などと辛辣な誤解を生むことも少なくないのです。

そこで、ナルコレプシーの症状について主に4つを説明していきます。

 

 突然の睡魔

普通は会議やプレゼン中など、ある程度緊張を強いられている場面で寝てしまうことはほぼ無いと思います。

しかしナルコレプシーの場合はこうした強い緊張感のある場面でもお構いなしに強烈な睡魔が襲ってくるのです。

一度眠りにつくと、だいたい5~30分の短い時間眠ってしまいます。

 

そこで目覚めると頭がスッキリして爽快な目覚めを迎えることができるのですが、それもつかの間…。

その2時間後には、再び強烈な睡魔がやってきて眠りに入ってしまうのです。

このような睡眠発作を繰り返してしまうのが、ナルコレプシーの代表的な症状のひとつなのです。

 

 睡眠麻痺

わかりやすくいうと金縛りに遭ってしまうということです。

私たちが睡眠に入っているときには、体は眠っているけれど脳は起きている浅い眠りのレム睡眠と体も脳も休んでいる深い眠りのノンレム睡眠を繰り返しています。

ナルコレプシーを発症していると、レム睡眠のときに意識がはっきりしているのに体が動かないという金縛りの症状が出やすくなります。

私も金縛りには何度も遭ったことがありますが、本当に声も出せないし体も動かないのにひどい恐怖心が襲ってきてとても辛いですよね。

 

 情動脱力発作

私たちは人間ですので、感情というものが身についています。

しかしその喜怒哀楽の感情が普段よりも強めに出てしまったときに、急激に体の力が抜けてしまうことがあります。

これを、情動脱力発作(カタプレキシーと言います。

起こりやすいシーンで例えると、何かにひどく驚いたときやものすごく面白いことがあって爆笑したとき、悲しい知らせにひどくショックを受けた時などです。

症状の重さは人それぞれで、ふらっと体の力が抜ける程度からバタッと倒れてしまう人など様々な症状があります。

しかし症状の軽い重いに関係なく、意識がなくなるなどの症状はないのが特徴です。

ナルコレプシーの患者の中でも、カタプレキシーを起こさない人もいるので、あくまで症状のひとつとして頭に入れておいてください。

 

 リアルな夢を見る

主に眠りに入ったばかりで極度に眠りが浅いときに見ることが多く、ほとんどがリアルな悪夢です。

金縛りとともに起こることがほとんどで、かなりの恐怖感と脅迫感などで汗びっしょりになるということも少なくありません。

これは、夢というよりは入眠時に現実と夢の境目にいて幻覚を見ているということが濃厚だとされています。

 

ナルコレプシーをセルフチェックしてみよう!

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眠気を日々強く感じていると、もしかして自分はナルコレプシーなのではないか?と不安になってしまいますよね。

そこで、睡眠障害国際診断分類からナルコレプシーセルフチェックの項目をまとめてみました。

当てはまるようなら、医師に相談してみることをお勧めします。

  • ほとんど毎日、日中に強い眠気を感じて居眠りしてしまう
  • 強い感情の波を受けたときに、脱力感が起こることがある
  • 突然、ものすごい睡魔と虚脱感に襲われる
  • 金縛りにあったり、悪夢を頻繁にみることがある
  • 特に内科的にも精神的にも初見が無い

 

ナルコレプシーはどの診療科にかかれば良い?

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ナルコレプシーかもしれないと不安になったら、まずは病院に相談に行くのがベストですが…。

実際どの診療科にかかったら良いのか、迷ってしまいますよね。

ナルコレプシーは睡眠障害の一種なので、日本睡眠学会認定医師がいる病院にかかるのが一番です。

こちらに認定医師の一覧があります。

http://jssr.jp/data/pdf/list/nintei_ishi.pdf

しかし、睡眠障害に関しての専門医である「日本睡眠学会認定医」は、全国に500名ほど、そして認定の医療機関は100ほどと、まだまだ少ないのが現状です。

病院に通っている人でも、実はナルコレプシーなのに間違った診断を受けてしまったことで辛い思いをしたり、治療がうまくできないという人が多くいます。

そのため、信頼している医師がいる方はその方に始めにかかることが多いと思いますが、セカンドオピニオンとして専門医の意見もしっかりと聞いておいた方が誤った診断によって長い闘病になってしまうという確率を減らすことができます。

医師に相談するときには、自分の今悩んでいる症状をしっかりメモしておくことも大切です。

こうすることで、後になって医師に伝え忘れた!ということを防げます。

 

ナルコレプシーに対する病院での検査とは?

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ナルコレプシーは、症状の項目でもお伝えした通り自覚症状を感じやすい睡眠障害でもあります。

そのため、病院でナルコレプシーかどうか確定診断をするために主に2種類の検査をおこないます。

 

 終夜睡眠ポリグラフ検査

体に電極などをつないで、そのまま眠りについてレム睡眠とノンレム睡眠がきちんと交互に来ているかどうかを確認する検査です。

病院に一泊して、夜の睡眠時におこなわれるのでスケジュールを合わせておこなわなければなりません。

この検査は健康保険が適用されますが、割と高額で3割負担でも2~30000円の費用がかかります。

ナルコレプシーだとわかるポイントは、寝入ったときのレム睡眠にあります。

この状態は、他の睡眠障害では通常みられないナルコレプシー独特の症状なのです。

このポリグラフ検査が終わったら、翌日にこの後説明する反復睡眠潜時検査を引き続きおこないます。

 

 反復睡眠潜時検査

終夜睡眠ポリグラフ検査では、夜の睡眠時の検査をおこないましたが、反復睡眠潜時検査では日中の睡眠状態を確認していくことが目的です。

朝から夕方まで薄暗い部屋で過ごして、2時間おきに4~5回測定をして日中の眠りの状態を確認します。

4~5回測定した中で、2回以上レム睡眠が出てくる場合にはナルコレプシーの疑いが強いということで診断が出ます。

費用はナルコレプシーかどうか診断するための目的であれば健康保険適用となり、3割負担で2~30000円となります。

 

ナルコレプシーで使う薬とは?

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ナルコレプシーと診断された場合、少しでも日常生活を通常通りに送れるように薬が処方されます。

そこで、ナルコレプシーの特徴的な症状2つを抑える薬をそれぞれご紹介します。

 

 日中眠気を抑えるための薬

日中の強い眠気には、眠りがちの脳を覚醒させるための薬が処方されます。

中枢神経刺激薬と言われ、2016年現在ナルコレプシーの第一選択薬となっているのがモダフィニルという薬です。

欧米を中心に認可されている新しい薬で、今までの薬よりも副作用が少なくなって安全性が高くなっています。

ただ、やはり完全に副作用を抑えられているわけではなく3人に1人くらいの割合で頭痛を起こす人もいます。

また、夕方以降に飲むと神経の興奮がおさまらずに夜に眠れないということが起こりますので、基本的には朝に1回服用します。

 

 情動脱力発作を抑えるための薬

ナルコレプシーに多く起こる情動脱力発作には、三環系抗うつ薬が効果的です。

  • トフラニール
  • アナフラニール

中でも、この2種類が情動脱力発作を抑えると言われいるため先ほどのモダフィニルとともに処方されることが多いです。

三環系抗うつ薬は比較的副作用が出にくいとは言われていますが、飲み始めの2週間くらいは薬に慣れるまで吐き気などの副作用が出ることがあります。多くの場合だんだん慣れてきて感じなくなってきます。

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まとめ

ナルコレプシーとは 眠り病 症状 治療法

いかがでしたか?

眠れないのも辛いけれど、起きていられないのも日常生活にかなりの支障をきたしてしまいます。

そこでナルコレプシーの原因や症状、病院での検査や処方薬について説明してきました。

実際自分がナルコレプシーなのかどうか、何科でどのような検査をしていくのか…。

また、処方薬も気になる副作用などについても説明してきましたが、参考になりましたら嬉しいです。

まずは、自分がナルコレプシーの疑いがあるのかどうかをチェックリストで確認していきましょう!

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